ホームページをリース契約された場合の解約相談

まだ存在する高額リース契約

最近リース契約についての問い合わせを多くいただきます。
ホームページの費用を分割払いで払えば初期費用はゼロ、という謳い文句で契約された方が多いですね。もちろんリースが悪いわけではありません。弊社も節税上リース契約しているものだってあります。問題は「金額と品質が見合わないホームページのリース契約」ですね。
相談で電話をかけてくる方は毎月3万円〜7万円くらいの金額を3年から5年にかけてお支払いされてる方が多いです。まぁまぁの負担ですからね。
高額リース契約には多くの落とし穴があります。後々誰かからアドバイスを受けて解約をしたいと思っても、後の祭りであることが多いです。
以下では弊社に来た問い合わせの事例から、ホームページの高額リース契約の被害、また解約ができるのかどうかについてお伝えしたいと思います。

法律上リースの解約はできるか

まずはこの話からいきましょう。私たちの実例では解約・返金させることができた場合もありますが、一般論から言うと基本的に無理です。

リース契約はそもそも信販会社や銀行のリース部門と契約を行うものです。
契約者が信販会社の審査を通ればホームページ制作会社は一括でその制作費用が手に入ることとなり、非常にキャッシュフロー上は楽でしょうね。
ただ契約者が分割払い的にリース契約しているのはあくまで信販会社であり、リース契約者が納得の上で支払い契約を結んだこととなっていますですので、後悔しても後々の解約はとても困難です。
「市場価格と比較して高額すぎたから解約を!」という言い訳は通じません。法律上、商品を購入しようとするときに、どれだけの価値あるか納得して購入したのは契約者だからです。営業マンのトークに納得してご契約されたことになりますので、単なる決済代行社である信販会社との契約を無効にすることは99パーセント不可能です。

でも、一部返金はできた

しかしながら弊社で「一部返金」もしくは「解約」させることができた実例もあります。
契約内容次第ですが、ひとつの事例は法律上リースできない商品が契約内容に含まれていた場合。(後述する無形物に対するリースなど。)
この場合は信販会社自身に違法性に気づいていただき、信販会社と制作会社との間での協議の結果、契約を見直し、3分の1が返金されました。
もう一つの例はリース契約した物品または果物の不備を指摘して、制作会社から直接の返金を受けた例。同じ制作会社の契約者を数件探し出し、契約内容の不備を突き、示談となりました。事実上約半分の返金となりました(それぞれの示談金額は異なりました)。

どれくらいの金額の契約者が多い?

毎月3万円を5年契約でリースすると、契約を今年結ぶと総額は180万にもなります。アナログエンジンではスマートフォンも対応できるホームページ(レスポンシブ対応)、またCMS(wordpressなどのホームページ更新システム)など導入しても平均的な費用は30万〜50万くらいです。(もちろん内容にも寄りますが)
そしてどちらも更新費用は別途予算です。
リース契約者でアナログエンジンに相談に来られる方は「そんなに違うの?」と言います。
そうなんですよね。ホームページの相場が分からない部分に付け込んで営業しにくるんですね。
必ず相見積もりは取りましょう!

リースのよくある契約内容

リース契約書は無形物に対してはできません。
ホームページはソースコードの集合体ですから、無理なのですね。
でもシステムや納品のDVD、更新用のパソコンは違います。
便宜上、ホームページを0円、パソコンが100万、みたいな契約内容になっている場合もあります。
こういう場合、ホームページの品質に意義を申し立てても、「一緒に契約したパソコンは使ってるよね?DVDは手元にあるよね?」という扱いで、この点もリース契約の解除を難しくさせる部分ですね。

どんな業種の方が多い?

税理士・弁護士・司法書士・行政書士・個人経営の塾・個人医院・歯医者・エステサロンなどなど

案外お堅い職業が多いですよね。ちなみに2019年にアナログエンジンに相談があった職業でで一番増えているのは整体師さんと大工さんです。
これらの職業の方は、営業マンのセールストークのみで契約を進める傾向があり、実際のところ商品(ホームページやシステム)についての理解をせず丸投げでお願いしている人が多いですね。
それなりに稼ぐ職業の方は、よく調べずに「大体それくらいが相場だと思った」なんて言います。
かつ、スタートアップの時期や開業間もない方がターゲットになってるみたいなので、焦りが契約内容のチェックを甘くさせてるんでしょうか?

制作会社が倒産するリスクも

大阪でご依頼いただいた司法書士様。
5年のリース契約を結んでいましたが4年目でホームページ制作業者が倒産。その後ホームページのリニューアルを希望されるも「サーバー管理者とドメイン管理者」がリースを提案した制作会社であったため、転出の連絡が出来ず、結局1からドメインを取り直しての制作となりました。
ドメインには価値があるんです。
1年50万の投資の価値があるなんて言われた時代もありましたね。
ホームページはコンテンツの更新と充実を積み重ね、公開している内容が検索エンジンに評価され、その積み重ねが検索エンジン内の順位や露出率となって、新たな集客に繋がります。
ドメインが無くなる、または無くなるまでに何の対処もできないことって、結局お金を積み重ねて得た評価をゼロに戻すってことですよね。
ホームページを作り直すと言うことは、もう一度ゼロから検索エンジン対策をし直すことになります。ホームページを失った以上に、お客様からインターネットで検索されないという機会損失の被害もよく考えてください。

リースは悪くないんですリースは

問題は、納品された成果物の品質や市場価値とのバランスです。
個人開業の整体師がいるとして、たとえば月々5万の金額って大きいですよね。その方はもしかして、ホームページで新たな集客を!って考えたのかもしれません。
でもそれなら家賃に5万上乗せしていい立地の物件に乗り換えたほうがマシですよね。
もちろんホームページの集客も大事です。でもお金の優先順位が違いすぎる。
それをお客様のためにってアドバイスしないリースを勧めてくるホームページ制作業者も、キャッシュフロー考えずに契約した契約者も、どっちも悪い。

まとめ

アナログエンジンはリース契約をすすめてくるホームページ制作会社のやり方に疑問を持っています。WEBシステムだと必要な場合もありますけどね。
ホームページは時代とともに公開している内容をかえるべきものです。
パソコンだってスマートフォンだって1年2年経てば時代遅れなこのご時世。
リース契約をしてしまった会社さんの事業内容だって変わっていきますよね。
いわば古いだけのホームページは年々情報の価値が下がっていくということです。(古い信頼のあるページが評価が高くなることもあるんですがこの場合はホームページの仕様・構造そのものが古いこと)そういった事情をリース契約を勧めているホームページ制作業者は説明していますか?ってことですよね。

でも最後、契約書にハンコを押したのは、それを不満に思っている契約者の意識の足りなさ。
弊社で契約しなくても全然構いませんので、契約内容が正しいかどうか心配な方は相談してください。担当は神野です。

追記

お客さんにお願いされて、高額リース契約を勧めてくる業者さんとお話したら、その契約内容にムカついて、その怒りのテンションでこの記事を書きました。
内容に不備あったらごめんなさい。あとで訂正します。